8月3日に行われたJ2リーグ第24節、ロアッソ熊本対水戸ホーリーホック戦で生まれた、漫画の必殺技のようなゴールが話題と…

 8月3日に行われたJ2リーグ第24節、ロアッソ熊本対水戸ホーリーホック戦で生まれた、漫画の必殺技のようなゴールが話題となっている。

 J3降格圏となる18位に沈んでいた熊本が、15戦無敗(12勝3分け)の快進撃で首位を快走していた水戸を、本拠地えがお健康スタジアムで迎え撃った一戦。前半36分にカウンターから失点した熊本だったが、後半も恐れることなく、攻めの姿勢を崩さずに積極的に仕掛け、その中で迎えた後半23分だった。

 熊本が相手陣内で細かくパスを回しながら人数をかけた攻撃を仕掛け、右サイドをオーバーラップしたDF大西遼太郎が柔らかいクロスボールを中央に送り込む。これに反応した背番号28のFW神代慶人が、ゴール前の混戦の中でトラップしてから右足ボレーでシュートを狙った! すると、同じタイミングで近くにいた背番号10のFW古長谷千博が、ワンバウンドしたボールに反応して左足を振り抜いた。

 中継カメラからは2人が同時にボールを蹴ったように見えたシュートは、勢い良くゴールネットを揺らした。すると、このゴールシーンに、SNS上には次のようなコメントが寄せられた。

「すげー‼︎キャプテン翼やん‼︎‼︎」
「それぞれがゴールへの執念 そして素晴らしいボレーシュート!」
「リアルにツインシュートっぽかった」
「めっちゃかっこいいんだけど」
「小さい頃にキャプテン翼を見ていた世代としては、完全ではないけど憧れのツインシュート!」

■同じ10月25日生まれの17歳&23歳

 ツインシュートは、言わずと知れたサッカー漫画の金字塔『キャプテン翼』の大空翼と岬太郎が同時に1つのボールをキックすることで不規則な変化を生み出す幻のシュート。多くのサッカー少年たちが挑戦するも、難易度の高さで諦めることになる必殺技を、この日、J2のピッチ上で、少なくとも「ツインシュートに見える」ゴールが生まれたのだ。

 加えて驚くべき情報としては、右足で狙った神代は2007年10月25日生まれの17歳で、左足でシュートした古長谷は2001年10月25日生まれの23歳。同じ誕生日の2人によるツインシュートだったのだ。

 結果的に、わずかに早く触っていた古長谷のゴールとなったが、直後にガッツポーズを繰り出した古長谷が右肩を痛めた様子を見せたことも含めて、SNS上は大盛り上がり。試合は熊本が後半35分に岩下航のゴールで勝利し、熊本サポーターにとっては、首位撃破、降格圏脱出、そしてツインシュートと、大満足の試合となった。

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