完全復調の予感を漂わせるヤクルト・村上宗隆(C)TsutomuBEPPU/CoCoKARAnext 現役時代は阪急、オリ…

完全復調の予感を漂わせるヤクルト・村上宗隆(C)TsutomuBEPPU/CoCoKARAnext

 現役時代は阪急、オリックスで活躍し、阪神を含めセ・パ5球団で投手コーチを歴任した佐藤義則氏が8月4日、自身のYouTubeチャンネルを更新。阪神が1-8で大敗した3日のヤクルト戦(神宮)を分析し、村上宗隆の完全復調の可能性を指摘した。

【動画】村神さま登場 2025年8月3日 【阪神 vs ヤクルト】 佐藤義則の眼

 村上は3日の試合で4安打3打点の大活躍。5回には阪神2番手・門別啓人の低めのストレートをとらえ、バックスクリーン左に運んだ。佐藤氏を「全部内容のいい4安打だったように見える。ホームランも素晴らしいバッティングだった」とうならせた。

 好不調の波が大きかった一昨年、昨年との違いも分析した。

「打つポイントがすごく前になっている。角度さえつけば、ホームランを量産できるスイングになってきている」

 不調時はステップ幅が広くなり、「バットが下からバットが出ていた。だから、高めのボールは全部、空振りとかファウルになっていた」と振り返る。悪癖が改善された現在は「(狙い球と違っても)バットを止められる。力いっぱい振るのは、誰でもできるけど、それを止められるのが良い」と評価した。

 上半身のコンディション不良から復帰後、6試合で3本塁打。主砲が帰ってきたヤクルト戦は、阪神にとっても厄介な存在となると見ている。

「ヤクルトは戦力が整ってくれば、打線はどこよりもいいチームなので、これからは侮れないかな。追いつかれることはないけど、負けは出てくる。打ち負ける形で。ヤクルトも最下位で必死にやっているから」

 自身の現役時代を回顧し、「いつも最下位のロッテが後半にぐんぐん成績が良くなってきて、上位をハラハラ、ドキドキさせるような試合をしていた印象がある。ヤクルトもそういうチームになるかも」と予測した。セ・リーグ首位を独走する阪神にとっても、油断は大敵か。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【動画】ヤクルト・村上宗隆に今季神宮初アーチを献上したシーン

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