【パリSGvsレアル・マドリード 7月9日】■「息が詰まるようなプレッシャー」の中 今シーズンの欧州王者と昨シーズンの欧…

【パリSGvsレアル・マドリード 7月9日】

■「息が詰まるようなプレッシャー」の中…

 今シーズンの欧州王者と昨シーズンの欧州王者。

 接戦を予想したが、それは大きく裏切られた。

 「完敗」という言葉がレアル・マドリードには当てはまった。

「息が詰まるようなプレッシャー」とティボー・クルトワが表現したパリSGのプレスは、称賛に値するものだった。

 今季、ルイス・エンリケ監督はパリSGにUEFAチャンピオンズリーグのトロフィーを初めてもた らし、フランス国内のリーグ・アン、クープ・ドゥ・フランスを含めて、チームに三冠をもたらした。

 その勝利へのメンタリティは特別のものさえ感じる。

 今大会、アトレティコ・マドリードインテル・マイアミにも4-0。そしてレアル・マドリードにも4-0だ。

 あれだけタイトルを集めまくっていた「白い巨人」を完膚なきまでに叩きのめしたのだ。

 元パリSGのキリアン・エムバペが、7万7000人の観衆をうならせるスピードを見せたときには、まだ試合は終わらないだろうと思った。

■もっと入っても「不思議ではない」試合

 実は、この試合前、ちょっとしたハプニングがあった。

 練習中、エムバペが放ったシュートがゴール裏に立っていたボランティアの顔面を直撃してしまったのだ。エムバペは倒れたボランティアのもとにやってきて、水を手に気遣いを見せていた。

 後半、ルカ・モドリッチがピッチに入ったが、ヴィティーニャにつかれた。

 レアル・マドリードはパリSGに「完封」された。

 記録ではヴィティーニャが今大会で一番走っていて、セミファイナル終了時点で69.4kmだ。アクラフ・ハキミ、デジレ・ドゥエもよく走っている。

 パリSGはファビアン・ルイスの2発。ウスマヌ・デンベレ。そしてゴンサロ・ラモスが4点目。もっと入っても不思議ではない試合になってしまった。この試合がレアル・マドリードでのラストマッチとなるモドリッチは、スタジアムの大観衆から惜しみない拍手で送られた。

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