5日に開幕する第107回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)の組み合わせ抽選会が3日午後、大阪・…
5日に開幕する第107回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)の組み合わせ抽選会が3日午後、大阪・中之島のフェスティバルホールであった。岐阜代表の県岐阜商は、大会6日目の第1試合で山形代表の日大山形と対戦することが決まった。試合開始は10日午前8時の予定だ。
抽選会は午後2時に始まった。県岐阜商の選手たちは藤井潤作監督と一緒に観客席に着席。壇上の抽選の様子を見守った。
くじを引く順番を決める予備抽選は45番目。他チームの主将がくじを引いて対戦相手が次々と決まると、会場からは時折どよめきやざわめきが起きた。残り5チームのところで河崎広貴主将(3年)の番に。「県立岐阜商業高校、16のAです」と声を上げると、県岐阜商の選手たちは、先に抽選を終え壇上に掲示されていた対戦相手の校名をじっと見つめた。
それぞれの学校がある岐阜市と山形市は直線距離でも約450キロ離れており、試合をする機会もなく、互いの戦力はほとんど分からない状態だ。
「相手のことは何も分かりませんが、日にちがあるのでしっかり調整していきたい」(県岐阜商・河崎主将)、「初めての相手で全然分からないのですが、どんなチームなのか調べていきたい」(日大山形・岩下瑛斗主将)と話していた。(高原敦)
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5日開幕の第107回全国高校野球選手権大会に岐阜代表として出場する県岐阜商は3日朝、阪神甲子園球場での公式練習に臨んだ。あこがれの聖地に足を踏み入れた選手たちは、岐阜大会と変わらぬはつらつとした動きを見せた。
藤井潤作監督が見守り、上畑将部長がノックバットを振る中、選手たちは内外野で打球を追った。内山元太三塁手(2年)や稲熊桜史遊撃手(2年)は素早い捕球や送球を繰り返していた。
打撃練習では4番の坂口路歩一塁手(3年)や岐阜大会で打率5割超えの横山温大右翼手(3年)が鋭い打球を飛ばした。
エース柴田蒼亮投手(2年)もマウンドに上がり、小鎗稜也捕手(3年)のミットに感触を確かめるように投げ込んだ。
練習後、柴田投手は「テレビで見てきた景色で、ワクワクしました。マウンドも投げやすかったです」と語った。
宮川鉄平左翼手(3年)は「あこがれの舞台でうれしかったです。クッションや芝の感じを確かめました。初戦にピークを持っていけるよう調整します」と話していた。(高原敦)
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県岐阜商は「甲子園応援ツアー」の参加を募っている。募集1千人で定員になり次第締め切る。料金は1万4千円(在校生8千円)で往復バス、球場入場料、応援グッズの費用などが含まれる。学校ウェブサイトのリンク(https://www.knt.co.jp/ec/2025/08/gifu-chs/)から申し込む。問い合わせは近畿日本ツーリスト岐阜支店(058・266・7386)へ。(高原敦)