5日開幕の第107回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)で、開幕試合に出場する長崎代表の創成館は…
5日開幕の第107回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)で、開幕試合に出場する長崎代表の創成館は2日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で練習を行った。選手たちは、対戦相手の小松大谷(石川)と「早く試合がしたい」と意気込んでいる。
甲子園球場では約20分間、ノックによる守備や投球の練習をし、グラウンドの感触を確かめた。
稙田龍生監督は練習終了後、前日夜のオンライン抽選会で開幕試合を引き当てたことについて、「調整の都合もあり、一番引いてほしくなかった。『やらかしたな』と思ったが、そうそうできることではなく、ある意味で(運を)持っているなと思う」と話した。
主戦森下翔太投手(3年)は「開幕試合に決まったと聞いて、みんなオオッと驚いたが、今はわくわくしている」と目を輝かせた。打撃の中心となる峯孝汰選手(同)も「食事中に監督から開幕試合と聞かされ、最初は大変だと思ったけれど、少し時間が経つと、早く試合がしたいと思うようになった。動画を見て相手校を分析しています」と闘志を見せた。
下川輝主将(同)は前夜、オンライン抽選会で30番を選び、開幕戦一塁側の出場を引き当てた。その瞬間は、少し戸惑ったような笑顔を浮かべたが、その後のインタビューで「長崎大会から粘り強く勝ってきたので、その野球を全国に見せたい。創成館の歴史を塗り替えるように、一戦必勝で頑張っていきたい」と語った。
3日には、開幕戦以外の組み合わせ抽選会が大阪市北区のフェスティバルホールで開かれた。下川主将も参加し、対戦する小松大谷の田西称主将と初めて会った。握手を交わし「開幕戦がんばろう」と、激励しあったという。試合は5日午後5時半から。(菅野みゆき)