全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は3日、新たに体操競技、ハンドボールが始まり、計12競技が5県で行われた。…

 全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は3日、新たに体操競技、ハンドボールが始まり、計12競技が5県で行われた。カヌーでは、男子スプリント・カナディアンシングル(500メートル)で神埼(佐賀)の峯佳生選手、女子スプリント・カヤックシングル(500メートル)で同校の花岡ゆらら選手がそれぞれ優勝した。

「さらに力つけたい」カヌー・花岡ゆらら選手

 「ゴールするまで集中力を切らさなければ勝てる」。自分に言い聞かせてレースに臨んだ。

 女子スプリント・カヤックシングル(500メートル)決勝。スタートダッシュに成功した後、300メートル付近でほかの選手のカヌーの先端が視界に入ってきた。焦りを感じたが、スピードは落とさず、トップで逃げ切った。

 ポルトガルでの国際大会から帰国したばかりで、時差ぼけが残る状態だった。園田里志監督は「コンディションは万全ではなかったが、今のベストを出せた」とたたえた。

 カヌーを始めたのは小学生の時。競技に打ち込むため、地元・福岡を離れた。走り込みでスタミナをつけ、今大会に向けて短めの距離でこぐ練習を繰り返すなどした。「緊張すると体が動かないので、リラックスを心がけている」

 「しんどいことも多かったけど、色々な人に応援をいただいた」。優勝の喜びをかみしめつつ、「中盤で追いつかれないよう、さらに力をつけていきたい」とさらなるレベルアップを誓った。(原彩乃)