全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は3日、新たに体操競技、ハンドボールが始まり、計12競技が5県で行われた。…

 全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は3日、新たに体操競技、ハンドボールが始まり、計12競技が5県で行われた。

 都勢は、なぎなた個人で富士の関笙乃選手が優勝した。

 決勝で1メートル71の長身を生かした間合いからのメンを決め、春夏連覇を果たした。

 個人準決勝は、春の全国大会決勝で顔を合わせたライバルとの再戦。得意の間合いからメンを奪ったが、「相手の呼吸が読めなかった」。一瞬で距離を外され、スネを取られたが、相手の反則もあり、「判定なら勝てる」と攻め急がず、自分の間合いと形を守り抜いた。

 大会直前には「自分のなぎなたがわからなくなった」と悩んだこともあったが、顧問から「負けてもいいから、楽しんで。自分らしいなぎなたをすればいいよ」と言葉をかけられ、肩の力が抜けた。

春夏連覇を成し遂げた富士3年の関主将(3日、島根県出雲市で)

 3歳から始めたなぎなたは、いつしか日常のすべてになった。試合前には必ずお気に入りの試合の動画を見て心を整える。試合で負けそうな時も「やばい」と思いながら、どこか楽しい。「まだまだ強くなれる。もっと練習して自分のなぎなたを究めていきたい」と笑顔で先を見据えた。(豊島瞬)