握手を交わす健大高崎・加藤主将(左)と京都国際・倉橋主将(C)産経新聞社 8月5日に開幕する第107回全国高校野球選手権…

握手を交わす健大高崎・加藤主将(左)と京都国際・倉橋主将(C)産経新聞社

 8月5日に開幕する第107回全国高校野球選手権大会(甲子園)の組み合わせ抽選会が同3日に大阪市内で行われた。大会8日目(12日)の第1試合(2回戦)で、昨春のセンバツ王者・健大高崎(群馬)と、昨夏の選手権大会を制した京都国際との激突が決まった。

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 150キロ中盤の剛速球が自慢の石垣元気らを擁する健大高崎は、いきなり超難敵との初戦を迎えることになった。1年前の“胴上げ投手”西村一毅が絶対的エースの京都国際との組み合わせに、SNS上では歓喜と驚きの声が上がった。

「あっついな!」「やばい初戦」「凄えな」「楽しみすぎるだろ」「西村くんがベストピッチしたら健大高崎食うかも」「前年の春夏王者が対決することなんてこれまであったか???」などと、興奮が伝わる高校野球ファンの書き込みであふれた。

 健大高崎はジンクスとの戦いにもなる。夏の選手権大会では、過去の群馬県勢は京都勢と9度対戦し、なんと9連敗。地元のファンからは「最も苦手とする都道府県と言っていい」「クジ運が悪い…」と悲観的なコメントも見られた。

 ただ、目の前の夏に懸ける球児たちにとっては関係ない。

 キャプテン同士のフォトセッション後、抽選会を配信した『バーチャル高校野球』のインタビューに応じた健大高崎・加藤大成主将は、京都国際の印象について「投手から、守備から流れを作る、粘り強いチーム」と答えた上で、こう続けた。「目の前の相手を倒すだけ。春よりもレベルアップした投手力、打撃力を見てほしいです」と自信をみなぎらせた。

 繰り返された歴史の壁を越えられるだろうか。ファンの期待と興奮を背負い、両雄がぶつかり合う決戦の朝が待ち遠しい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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