解説者も「すごいレースでした」と仰天だ。「世界水泳シンガポール2025」23日目が8月2日に行われ、男子100mバタフ…

 解説者も「すごいレースでした」と仰天だ。「世界水泳シンガポール2025」23日目が8月2日に行われ、男子100mバタフライ決勝では、マキシム・グルセ(フランス)が金メダル、ノイ・ポンティ(スイス)が銀メダルを獲得した。この2人、50mバタフライでも100分3秒差という大接戦を演じたが、100mでも2人ともに49秒台をマークするという超ハイレベルのレースを演出した。

【映像】グルセの肉体美

 フランスのイケメンスイマー、グルセが躍動した。横一線のスタートからぐいぐいと泳ぐと前半の50mでは世界記録を0秒20上回るペースに。ライバル・ポンティの追い上げもあり、後半の50mは熾烈なデッドヒートを繰り広げた。

 後半はひとかき、ひと伸び、最後のタッチで勝敗が分かれるような大激戦に。グルセは激しい泳ぎの中でも冷静さを失わずぴったりとタッチを合わせると、ポンティを抑えて49秒62という世界記録まで0秒17、歴代2位の好タイムでゴールし優勝した。

 この力泳に五輪メダリストの萩野公介氏は「あえて第2キックを強く打って合わせにいく。細かいところのテクニックが本当に素晴らしい。自分の体をちゃんとコントロールできている」と、ゴール手前で泳ぎを変える工夫の素晴らしさを絶賛していた。

 レース後、ガッツポーズするグルセをカメラがアップで抜いたが、この肉体だからこそ出る爆発力というほど、説得力のある鍛えた様子がわかるスタイルだった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)