「世界水泳シンガポール2025」20日目が7月30日に行われ、混合3mシンクロ飛板飛込決勝ではイタリアが308.13点…

「世界水泳シンガポール2025」20日目が7月30日に行われ、混合3mシンクロ飛板飛込決勝ではイタリアが308.13点で金メダルを獲得した。
前回大会は銅、2022年大会は銀と、未だこの種目で優勝経験のないイタリア。4回目の演技を終え、中国をおさえて1位に立った22歳キアラ・ペッラカーニと18歳マッテオ・サントロは悲願の金メダル獲得を目指して飛込台に立った。
イタリアの最終演技は、難易度3.0の『405B』。先に演技を終えた中国との点差は66.87のため、平均ジャッジ7.5以上を出せれば中国を上回ることができる。
解説の寺内健氏が「助走ではないので比較的合いやすい」と言うように、2人は台の先端に後ろ向きに立ち4回ほどバウンドをすると、ピタリと息を揃えて飛び上がった。そして寸分の隙もないエビ型の2回転半を決めると、2人同時に水面に向かって真っすぐにその体を突き刺した。

寺内氏は「うーん、いいですね!」と唸ると「少し緊張感がありましたが、タイミングと入水の角度は申し分ない」と絶賛。観客からも盛大な拍手と大歓声が送られた。
そして結果69.30で中国を上回ると、2人は叫び声をあげ抱き合って大喜び。その様子に実況・柳下氏は思わず「大逆転での金メダル!」と大興奮して伝えると、すかさず寺内氏に「いやまだオーストラリアがありますので」と諭された。
しかし無敵・中国を抜いたことで会場中が大騒ぎ。興奮冷めやらぬ様子に寺内氏も「こんなことがあるんですね」と感慨深げに語った。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)