函南中3年の大隅亮佑さん(14)が中学生による硬式野球の日本代表に選ばれ、7月に開かれた全米選手権で優勝した。函南町役…
函南中3年の大隅亮佑さん(14)が中学生による硬式野球の日本代表に選ばれ、7月に開かれた全米選手権で優勝した。函南町役場を訪ねた大隅さんは「レベルの高い世界で素晴らしい経験ができた」と仁科喜世志町長に報告し、夢を語った。
大隅さんは、町の少年野球クラブを経て、静岡裾野リトルシニアで捕手としてプレーする。日本リトルシニア中学硬式野球協会に所属する約2万1千人から県内で唯一、18人の日本代表に選ばれた。代表では一番小柄だが、5月の選考会では攻守に鋭い動きを見せ、特に二盗阻止の送球動作の速さとコントロールが評価されたという。
米イリノイ州での大会(7月17~21日)は、米国やプエルトリコなどの強豪が参加。日本は7試合を戦い、10連覇を果たした。有力選手がひしめくチームの中で、大隅さんは堅実さで信頼を得てゆき、決勝を含む5試合に出場。上位打線へつなぐ打撃で打率6割6分7厘をマークするなど、優勝に貢献した。
「海外の選手はパワーが違った。日本にもうまい人はいくらでもいる。自分は守りでチームをひっぱりたい」。大学まで選手を続け、将来は野球指導者を目指すつもりだ。夢に向けて貴重な体験ができた夏となった。
仁科町長は「町で初の快挙。大好きな野球で果てしなく伸びていってください」と激励した。(吉村成夫)