全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は2日、新たにローイング(ボート)、ホッケー、カヌー、ソフトボール男子が始…

 全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は2日、新たにローイング(ボート)、ホッケー、カヌー、ソフトボール男子が始まり、計11競技が7道県で行われた。サッカー女子で、大商学園が3年ぶり2回目の優勝を果たした。

大商学園FW 佐藤ももサロワンウエキ選手(3年) 

 ゴール前に上がったクロスに勢いよく飛び込み、先制点となるダイビングヘッドをたたき込んだ。派手なパフォーマンスで会場を沸かせ、最後までチームを引っ張った。

 前回大会の決勝で敗れた後、食生活から見直した。肉は脂身の少ない部分を食べ、クッキーは砂糖の代わりにプロテインを入れて手作りする。サッカー日本代表の遠藤航選手がパスタを好むと聞き、試合前日は母が作るスパゲティを食べてエネルギー補給している。体重は昨年から5キロ減ったが、もともとあったパワーと体幹の強さはそのままで、そこに瞬発力が加わった。この日は後半終了間際にもヘディングシュートを決めて延長戦に持ち込むと、FW花田ここな選手(1年)のゴールで逆転勝利をつかんだ。

 今大会5得点と大活躍し、北海道室蘭市の会場に駆けつけた母には「家族の支えのおかげで、日本一になる約束を果たせた」と感謝した。目標は2028年ロサンゼルス五輪に出場し、ワールドカップで優勝すること。ここは通過点だ。(鍜冶明日翔)