2025年夏の第107回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)の第2回抽選会が3日に行われる。 すでに5日の開会式後に…

2025年夏の第107回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)の第2回抽選会が3日に行われる。

 すでに5日の開会式後に行われる開幕戦のカードは第1回抽選会で決定。49代表の主将によるオンライン抽選の結果、小松大谷(石川)と創成館(長崎)が対戦することが決まっている。第2日以降のその他の組み合わせを決める抽選会が3日午後2時から行われる。

 こんな組み合わせが実現したら、盛り上がるだろうな、と勝手に想像してみた。

センバツ決勝の再現【横浜(神奈川)-智弁和歌山(和歌山)】

 ありきたりではあるが、今センバツの決勝戦を振り返ると、再びこの対戦を見たいものだと感じる。センバツでは横浜の「守り」が際立った。投手力はもちろんだが、横浜の阿部 葉太外野手(3年)のスーパーキャッチが勝敗を分けたと言っても過言ではない。もちろん、智弁和歌山の藤田 一波外野手(3年)が左中間への飛球をスーパーキャッチしたことも忘れてはならない。外野手の「ザ・キャッチ」がこれほどクローズアップされた決勝戦もなかったのではないか。あの「守り合い」をもう一度見たいと、心から思う。

2007年決勝の再戦【佐賀北(佐賀)-広陵(広島)】

 この2チームが出場すると必ず、2007年夏甲子園の決勝を思い出す。佐賀北が逆転満塁弾を放って優勝を決めた、あの決勝である。覚えている方も多いとは思うが、満塁弾を放った副島 浩史内野手は、現在高志館(佐賀)の監督を務めている。打たれた広陵の野村 祐輔投手は、プロ野球・広島で活躍し、現在は広島3軍投手コーチを務めている。甲子園の歴史に残るあの名勝負を思い出しながら、この2チームの対戦を見たいものだ。

2年生逸材の対決【沖縄尚学(沖縄)-花巻東(岩手)】

 生きのいい投手と打者の力勝負―。それも2年生の対決が実現したら面白いだろうと思う。沖縄尚学の末吉 良丞投手(2年)は最速150キロ左腕。この夏は29回を投げ、40奪三振でわずか1失点、防御率は0.31と驚異的な数字をマークした。花巻東には右のスラッガーが2人いる。元巨人選手を父に持つ古城 大翔内野手(2年)に、赤間 史弥外野手(2年)。古城はこの夏、岩手大会で1本塁打を放ち、5割を超える打率をマークして甲子園に乗り込む。古城も赤間もダイナミックなフルスイングが特徴で、将来性も豊か。末吉との「ガチンコ勝負」で、この夏の甲子園を盛り上げてもらいたい。

 その他、昨年夏甲子園の決勝の再現、京都国際(京都)と関東第一(東東京)も、もったいないくらいの対戦カードになる。日大山形(山形)と日大三(西東京)の「日大対決」も、話題になるかも。

 ワクワクしながら、抽選を見守りたい。