柳川は新人王候補の1人として、躍動した姿を見せている(C)産経新聞社 日本ハムは8月2日のオリックス戦(京セラ)に7-1…

柳川は新人王候補の1人として、躍動した姿を見せている(C)産経新聞社

 日本ハムは8月2日のオリックス戦(京セラ)に7-1と勝利、連敗を2で止めた。

 初回一死二塁でフランミル・レイエスの右前適時打で先制、さらに一死一、三塁から郡司裕也の右犠飛で2点目を追加した。

【動画】3日連続セーブ!またまた日本ハム・柳川大晟が三者凡退で決めた

 さらに2-1と1点をリードした4回二死二塁の場面では野村佑希の左前適時打で3点目を加え、6回一死では初回にも犠飛をマークしていた郡司が豪快に6号ソロを放ち、点差を拡げた。投げては先発のドリュー・バーヘイゲンが5回4安打1失点とまとめ3勝目をマーク。カード初戦では移動のどたばたも響いたが、再び投打がかみ合い、勝ち星を奪った。

 また、し烈な優勝争いを続けるチームでは”夏男”の存在にも注目が高まっている。まず打線では、球宴でMVP獲得も話題となった清宮幸太郎。昨年7月に打率.383をマークするなど、チームのCS進出へ大きな流れを作るなど、夏場に調子が上昇することで知られる。実際に7月30日のソフトバンク戦(エスコンF)でも逆転の決勝2点三塁打を放っていた。

 一方、ひそかな注目となっているのは、プロ4年目の柳川大晟だ。21年育成3位入団の右腕は元々潜在能力の高さを認められていたが、昨年5月に支配下登録を果たすと、当初は先発としてスタートしたが、夏場には一時クローザーも務めた。190センチ超えの長身から繰り出される150キロ超の剛速球を武器にプロ初セーブを含む8セーブをマークするなど、ブルペンの救世主としてチームに貢献した。

 現在は昨年も守った守護神を託され、ここまで29登板、1勝1敗、7ホールド、8セーブ、防御率は圧巻の0.98、奪三振率も11.39(1日現在)と安定したパフォーマンスを示している。

 そんな柳川は特に前半戦最終カード、7月19日からの楽天3連戦(楽天モバイル)の勇姿も話題を呼んだ。自ら志願して3連投と力投。3連戦いずれも、相手本拠地の仙台は酷暑のデーゲーム。選手は暑さとも戦う中、見事3戦連続セーブを挙げるなど、スイープ達成の立役者の一人となった。

 後半戦に入っても、首位攻防となった7月29日からの3連戦において、30日のゲームでは清宮の適時打で5-4と逆転した直後の9回に登板。ソフトバンク打線を三者凡退に抑え、8セーブ目をマークした。柳川の躍動した姿には、SNSでもファンの間から「柳川ってもしかして夏男か?」「頼もしいクローザーになってきた」「このまま頼むぞ!」「頼もしくて、何より」などの声も続々と上がっている。

 チームでは先発としてプロ4年目の達孝太も躍動した姿を見せているが、同様にプロ4年目シーズンの柳川も新人王候補の1人となる。首位争いを繰り広げるチームで終盤をしっかり守るとなれば、強く印象に残っていく。

 いずれにせよ、熱い夏とともに優勝争いはここからが本番、背番号95の勇姿に今後も注目が集まっていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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