◇国内男子◇リシャール・ミル チャリティトーナメント 3日目(2日)◇能登カントリークラブ (石川)◇7142yd(パ…
◇国内男子◇リシャール・ミル チャリティトーナメント 3日目(2日)◇能登カントリークラブ (石川)◇7142yd(パー72)◇晴れ(観衆1507人)
初めての最終日最終組に入った古川龍之介は、「昨日と同様、運が味方してくれて実力以上でした。自分としては30点くらいで、ぜんぜんダメ」と反省の言葉を並べた。それでも首位タイから1イーグル4バーディ、3ボギーの「69」で回り、同組の河本力に1打差の18アンダー2位。最終日も河本、同学年の蝉川泰果との最終組に入り、初タイトルを懸けた大一番に臨む。
堅実に攻めるプレースタイルが持ち味ながら、この日のフェアウェイキープ率は28.6%(4/14)と左右に散ったティショットに苦しめられた。スタート前の練習では左に巻き気味だったショット修正に努めたが、「それがいきすぎて」出だし1番のティショットを右に曲げた。「僕はあまり曲がったことがないので困りました」と言うが、3オン1パットとしてバーディ発進。パーオン率は77.8%(14/18)を記録し、セカンド以降で組み立てるスコアメークに注力した。
3つ伸ばして単独首位で折り返しながら、2バーディ、2ボギーにとどまった後半は「0点」と厳しく評価。「朝は大丈夫だったけど、インパクト時にゆるみが出ていた。それが緊張(が原因)なのかは分からない」。前日にも2度のチップインを決めた59度のウェッジで、6番(パー5)ではグリーンの外からイーグルを奪うなど、始めの6ホールまでに4つ伸ばした貯金に助けられた。
福島県・会津若松市出身の24歳は、同県から男子ツアー優勝者が出ていないことも認識している。「意識することはあまりなかった」と話すが、米澤蓮が昨年「中日クラウンズ」で岩手県勢として初優勝を挙げたことで、「記事でそうなんだって、って。そこから気にするようになった」という。同じ東北勢の優勝は大いに刺激となった。
レギュラーツアー本格参戦1年目で迎えた初めての優勝争い。「どうなるか分からないけど、自分で勝ち取れたら」と気持ちを固め、未知の戦いに飛び込む。 (石川県宝達志水町/石井操)