2025年夏の第107回全国高校野球選手権大会(8月5日開幕・阪神甲子園球場)に向けた、各都道府県大会が終了し、49代表…
2025年夏の第107回全国高校野球選手権大会(8月5日開幕・阪神甲子園球場)に向けた、各都道府県大会が終了し、49代表が出揃った。主な地域ごとに、今年の夏の熱戦を少し振り返りたい。
今年の埼玉は「10年に1度クラスの大波乱」の大会となった。5回戦を戦うベスト16に、埼玉をリードする「2強」、浦和学院と花咲徳栄の名前がなかった。
浦和学院は3回戦で敗退した。自慢の打線が機能せず、滑川総合の前に1対4で敗退。春の王者が夏1勝に終わった。
花咲徳栄はこの夏ノーシードの昌平とベスト16入りをかけた4回戦で対戦。延長10回タイブレークの末に、サヨナラ満塁弾を浴びて、壮絶に散った。
2023年には夏の埼玉大会で決勝を戦った両雄が、ベスト16入りを果たせなかった。これは、2014年以来、実に11年ぶりのことだった。さらに2015年から続いていた両校どちらかが決勝に進出するという結果も途切れたことを意味する。
2014年は開幕日の1回戦で花咲徳栄が1対2で山村国際に逆転負け。浦和学院も3回戦で川口に1対4で敗れていた。2チーム不在のベスト16から頂点を掴んだのは春日部共栄だった。
今年は、ベスト8のなかで甲子園出場実績がある高校が聖望学園だけとなり、4強はすべて甲子園未経験のチームとなった。どこが優勝しても夏甲子園初出場という状況のなか、叡明が初出場を切符をつかんでいる。
この11年ぶりのことが、一過性のもので終わるのか、それとも「埼玉新時代」の到来となるのか。この秋の大会の結果が気になるところだ。