今週の日曜日は、新潟競馬場でアイビスサマーダッシュ(GIII・芝1000m)が行われます。 過去10年のアイビスSD…
今週の日曜日は、新潟競馬場でアイビスサマーダッシュ(GIII・芝1000m)が行われます。
過去10年のアイビスSDでは前走から中15週以内で出走してきた馬が[9-10-10-124]となっています。アイビスSDで3着以内に入った馬のほとんどが前走から間隔を詰めて使われていました。一方、前走から中16週以上と間隔が空いている馬は[1-0-0-12]と苦戦しており、前走からコンスタントに使われている馬に分があると言えそうです。
前走から中16週以上の馬は間隔が空きすぎているために、しっかりと仕上げるには調整段階から強い負荷をかける必要があります。しかし、データ対象のアイビスSDはすべて暑さの厳しい7月、8月に開催されています。酷暑の中で負荷をかけすぎてしまうと疲れが残るため、レースでは力を出し切れていないのではないかと考えられます。
今年のアイビスSDも厳しい暑さが続く中での開催ですし、前走から間隔が空きすぎている馬の取り扱いには十分に注意したいところです。
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走から中16週以上で出走(ただし、アイビスSDで勝利した実績のある馬は除く)
[0-0-0-12]複勝率0%
該当馬:キタノブレイド、ピューロマジック
(過去の該当馬:17年ネロ3番人気10着)
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。
上位人気が予想されるピューロマジックが該当しました。
前走から間隔が空きすぎている馬が苦戦しているのは先に書いた通りです。過去10年のアイビスSDで前走から中16週以上で出走し馬券に絡んだのは23年のオールアットワンスのみです。
オールアットワンスは21年のアイビスSDで勝利しており、新潟の直線競馬に極めて高い適性があることを証明していた馬です。新潟の直線競馬はコース形態や1000mの距離など特異な条件です。そのため求められる適性も特殊なものになります。新潟の直線競馬に優れた適性を示す実績があれば、前走から間隔が空きすぎているハンデを克服することが可能なのかもしれません。
該当馬に挙げたピューロマジックは前走から中16週での出走となります。そして、新潟の直線競馬には今回が初めての出走となります。直線競馬自体は前走のアルクオーツスプリントで経験していますが、距離は1200mで直線1000mの競馬は経験していません。新潟の直線競馬への適性は未知数ですし、人気で妙味が薄いのであれば思い切って嫌う手もありそうです。
近走は馬券に絡めていないレースが続いているように近況のリズムも一息。海外遠征帰りで臨戦過程にも不安を感じますし、人気で大きなリターンにも期待できないのであれば本馬を軽視することも策として有効ではないでしょうか。
重賞レースの参考に、是非お役立てください。