菊地は支配下登録されたばかりと新しい背番号が間に合わずに「001」のままでの登板となった(C)産経新聞社 巨人は8月1日…

菊地は支配下登録されたばかりと新しい背番号が間に合わずに「001」のままでの登板となった(C)産経新聞社

 巨人は8月1日のDeNA戦に2-7と大敗。2連敗で借金2とした。

 先発の山崎伊織が誤算だった。2点リードの5回に先頭の桑原将志から3連打を浴びると、この回6安打と豪打のDeNA打線につかまり1イニング6失点は自己ワーストタイとなった。ここまでは対DeNA戦4試合に先発して3勝0敗とキラーぶりを示していただけに、悔しい結果となった。

【動画】戻ってきた剛腕!支配下に復帰した菊地はいきなり4連続三振の圧巻ピッチング

 ただ厳しい敗戦にも今後につながる内容もあった。

 育成から支配下再登録されたばかりの菊地大稀が2-6の7回から3番手で登板。新しい背番号が間に合わずに「001」のままマウンドに上がった右腕が先頭の蝦名達夫から回をまたいで4者連続三振を奪うなど、圧巻ピッチングを見せた。

 150キロ前後の剛速球、フォーク、スライダーと変化球のコンビネーションも冴え、豪打のDeNA打線を寄せ付けず。4者連続三振を含む、3イニングを投げ6奪三振、味方の失策も絡み1失点となったが、今後の登板にも期待が持てる内容となった。

 中継解説(BS日テレ)を務めた元西武監督の辻発彦氏も菊地のピッチングには「角度があっていいですよ」「三振取れるピッチャーは貴重です」と賛辞の言葉を続けた。今後のブルペンでも十分起用していけるという見通しも示した。

 菊地といえば、21年育成6位で入団。新潟県佐渡島唯一のプロ野球選手としても知られる。その後22年4月に支配下登録されると23年には50登板とタフネス右腕で知られる。24年は1軍登板なしでオフに育成契約となり、7月29日に支配下再登録となっていた。背番号は「001」から背番号「68」に変更された。 

 最近では厳しい夏の暑さを迎え、先の中日戦では絶対守護神のライデル・マルティネスが細川成也に一発を浴びたりと、ブルペンでも疲労の色が目立つ投手が増えてきた。

 今後中継ぎは何人いてもいいと拡充が求められる中で、再び戻ってきた剛腕の好パフォーマンスはチームにとっても希望の光となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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