甲子園に初出場する綾羽の選手たちが1日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場であった練習に臨み、グラウンドの感触などを確かめた…

 甲子園に初出場する綾羽の選手たちが1日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場であった練習に臨み、グラウンドの感触などを確かめた。

 6投手がマウンドに立ち、打者は打席に立って投球を打つ実戦形式の練習などをした。夢のグラウンドでノックを打った千代純平監督(36)は「『素晴らしい景色』の一言」と感動していた。

 エースの藤田陸空(りく)投手(3年)は「マウンドは硬かったけど、距離感などは違和感はなかった」。左翼手の磯谷哉斗(かなと)選手(3年)は「景色がすごくきれいだった。風がけっこう吹いていて気持ちよかった」と話した。

 滋賀大会で打撃が好調だった右翼手の藤井羚優(れいや)選手(3年)は「普段と変わらなかった。甲子園でも勝負強いバッティングを見せたい」。一塁コーチの田代響希(ひびき)選手(2年)、三塁コーチの池田聖瑛(しょうえい)選手(3年)はグラウンドの硬さなどを確認したといい、「外野の奥までいったら打球が転がりそう」などと話していた。

 選手らはこの日、県庁のほか、学校がある草津市、グラウンドがある栗東市を訪問した。

 草津市の草津アミカホールでは壮行会が催され、綾羽の全部員が出席した。橋川渉市長は「粘りの野球で綾羽旋風を巻き起こし、綾羽の名を全国にとどろかせて下さい」と激励。北川陽聖主将(3年)は「滋賀県、草津市の代表としてがんばるので、応援よろしくお願いします」と述べた。

 県庁の知事公館では三日月大造知事から「一球一球、また一打一打を大事に青春の思い出を作って思い切りプレーしてくれるとうれしい。綾羽という滋賀県ゆかりの名前が躍動することを(県民の)皆さんが注目しており、僕らも一生懸命応援したい」と激励を受けた。(仲程雄平、四倉幹木)