フェルスタッペンはチーム残留を表明した(C)Getty Images レッドブルのマックス・フェルスタッペン(オランダ)…

フェルスタッペンはチーム残留を表明した(C)Getty Images
レッドブルのマックス・フェルスタッペン(オランダ)が7月31日、来季もチームに残ると表明した。F1のドライバーズタイトル5連覇がかかる今季ながら日本GP、エミリアロマーニャGP(イタリア・イモラ)で2勝しただけでランキングも3位。22戦19勝した2024年をピークに昨季は9勝と成績は下降線をたどる一方だが、新天地を求めない道を選んだ。
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F1公式サイトなどによると、フェルスタッペンは第14戦ハンガリーGP開幕を前に「基本的にはすべての噂をやめるべき時だと思う。僕にとっては、いずれにしても残留するつもりだったことはずっとはっきりしていた」。メルセデスやアストンマーティンへの移籍するとの噂が飛び交ってきたが、自らの口でそれを沈静化させた。
7月にはメルセデスのトト・ウルフ代表と地中海の離島で密会していたと報じられたが、これまでは言及せず「問題は、シーズンを通じて人々があまりにも曖昧な態度を示している一方で、実際に発言できる、あるいは発言すべき唯一の人物が発言していないことだ。それが自分です。わざとそうしている。物を投げるのは意味がないことなので」とも語った。
7月に代表を解任されたクリスチャン・ホーナー氏は女性従業員に対するセクハラ疑惑でやり玉に挙がり、それを糾弾し続けたのがフェルスタッペンの父・ヨス氏で、問題が発覚した昨年2月の段階から辞任を要求してきた。
このままホーナー氏がチームの代表ポストに固執していたら、フェルスタッペン側もチームから飛び出す選択肢を選んでいたかもしれないが、レッドブルの経営陣がストーブリーグが佳境になる7月にけじめをつけて更迭を決断したことで、フェルスタッペン陣営も矛を収めざるを得ずチームに残ることにしたもようだ。
新代表に就任したローラン・メキース氏は今季序盤まで姉妹チームのレーシングブルズを率いてきた。フェルスタッペンも「彼はとてもフレンドリーでオープン。やる気も情熱もあふれている。それがボスに望むこと。彼がつくり出している雰囲気は素晴らしい」と好意を寄せており、新体制を歓迎しているという。
問題は開発している来季マシンのパフォーマンス。特にフォートと提携する形でレッドブルパワートレインズが手がける新パワーユニットがどだけのポテンシャルを持ち合わせているかは未知数だ。
今季は契約を破棄できるパフォーマンス条項の存在が浮き彫りとなり、フェルスタッペンが行使するか否かで話題になった、来季に向けた去就はひとまず決着したが、現行の契約は2028年まであり、来季中もおそらくパフォーマンス条項が注目されるはずだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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