来年秋に開催のアジア競技大会(アジア大会)。開閉会式と陸上競技がある名古屋市瑞穂公園陸上競技場(名古屋市瑞穂区)の改築…

 来年秋に開催のアジア競技大会(アジア大会)。開閉会式と陸上競技がある名古屋市瑞穂公園陸上競技場(名古屋市瑞穂区)の改築工事が着々と進む。

 6月末、ドローンで上空から見ると、閑静な住宅地にある公園内に巨大なスタジアムの外観がほぼ出来上がっていた。新競技場は6階建てで、観客席は約3万席。本番では、仮設席を設けて最大3万5千人収容となる。観客席上の屋根は、空に浮かぶ雲をイメージして白く覆われている。

 競技場の3階コンコースと、レクリエーション広場周辺に新設される外周デッキはフラットな8の字の回遊路でつながれ、平常時は市民に開放される。赤茶色を基調としたループは約1キロあり、ランニングやウォーキングコースになる。2026年3月に完成予定だ。

 大会には45の国・地域から選手が集い、来年9月19日の開会式から16日間、県内を中心とした各競技場で熱戦が繰り広げられる。日本で開催されるのは、東京、広島に次いで3回目。(溝脇正)