第107回全国高校野球選手権大会に出場する未来富山が7月31日、甲子園に向けてバスで、富山県魚津市の寮を出発した。見送…

 第107回全国高校野球選手権大会に出場する未来富山が7月31日、甲子園に向けてバスで、富山県魚津市の寮を出発した。見送りには約100人が集まり、「フレー、フレー、未来富山」のエールの中、大阪市の宿舎へ向かった。

 30日夜には、寮近くの天神コミュニティセンター体育館で、地元住民らによる激励壮行会があり、約150人が集まった。壮行会では角鴻太郎監督らと、ベンチ入りメンバー20人が拍手の中、迎えられた。住民代表らは「魚津市に明るいニュースを運んでくれた」「甲子園での大活躍を祈っています」などと激励した。

 監督、選手への質問コーナーもあり、「どこの高校と試合をやりたいですか」の問いに、松井清吾主将は「中学校時代の友達がいる明秀日立(茨城)です」と話し、角監督は「出身校の日大三(西東京)とやってみたい」と続けた。

 エースの江藤蓮投手には、質問が相次いだ。地元の野球少年チームの選手が「甲子園の目標は?」と尋ねると、「富山初のベスト4を目指します」。肩の調子を聞かれ、「絶好調です」と答えると、大きな歓声と拍手が起こった。

 会場には応援メッセージボードが置かれ、「蜃気楼(しんきろう)旋風まきおこせ」「未来魂、見せつけろ」などと書かれていた。(前多健吾)