【明治安田Jリーグワールドチャレンジ 横浜F・マリノスVSリバプール2025年7月30日(水)19:31キックオフ】 撮…

【明治安田Jリーグワールドチャレンジ 横浜F・マリノスVSリバプール 2025年7月30日(水)19:31キックオフ】 撮影/原壮史(Sony α-1使用)

■マリノスの姿勢を「名将」が歓迎

 会場の日産スタジアムには6万7032人の大観衆が集結。スタンドの半分以上がリバプールの赤色に染まり、You’ll Never Walk Aloneの合唱や、選手のチャントで大いに盛り上がった。

 また、試合前には、リバプールで通算660試合346ゴールを決めたレジェンドのイアン・ラッシュ氏が登場し、交通事故で亡くなったディオゴ・ジョタさんとアンドレ・シウヴァさんを追悼。

 ジョタさんの背番号に合わせ、前半20分にもサポーター有志が中心となって追悼の応援が行われた。

 リバプールはキャプテンのフィルジル・ファン・ダイクやモハメド・サラーらが先発出場。

 試合はマリノスが恐れることなく戦いを挑む構図でスタートし、ワールドチャレンジという大会名どおりの「強度」をともなうものとなった。

 リバプールのアルネ・スロット監督は「自分たちに圧力を加えてくれる、しっかりと競える相手と戦うことがプレシーズンで非常に大事」とマリノスの姿勢を歓迎。

 マリノスの奮闘に対し、リバプールは一歩目の強さと速さで応じ、さすがの地力の強さで流れを握った。

■凱旋した遠藤への「粋な計らい」

 移籍金はクラブ史上最高額の1億ポンド、ボーナスまで含めた総額1億1600万ポンド(226億円)は、プレミアリーグ史上最高額での加入とされるフロリアン・ヴィルツも先発でプレー。変幻自在のプレーでさまざまなロール(役割・ポジション)をこなし、マリノスを苦しめた。

 それでも、マリノスはしっかりと守り、0-0でハーフタイムへ。すると55分には植中朝日にゴールが生まれた。

 60分、リバプールはファン・ダイクとの交代で遠藤航を投入。3分後には一気に7人が交代となったが、遠藤は単独での投入となり、しかもキャプテンマークも継承。凱旋した遠藤への粋な計らいだった。

 遠藤はそのままセンターバックのポジションへ。手堅さと対人の強さで「らしさ」を発揮し、リヴァプールの反撃を支えた。

 わかりやすいクリアを選択して耐えていたマリノスだったが、中盤を過ぎると16歳のリオ・ングモハが躍動。思い切りの良いドリブルでどんどん仕掛け、次々とチャンスを作り出す。

 62分にヴィルツのゴールで同点、68分に18歳のトレイ・ニョニのゴールで逆転、と順調に逆転すると、87分にはングモハのダメ押し弾も生まれ、プレミア王者が1-3で勝利した。

 遠藤は「自分が生まれ育った街にリバプールの選手として帰ってこられた。とても素晴らしく、誇らしい瞬間だった」とコメント。昨シーズンは試合を勝利のまま終わらせるクローザーとしての働きぶりで評価が高まったが、今シーズンはさらに大きな存在へ進化することを祈りたい。

■試合結果

横浜F・マリノス 1-3 リバプール

■得点

55分 植中朝日(マリノス)

62分 フロリアン・ヴィルツ(リバプール)

68分 トレイ・ニョニ(リバプール)

87分 リオ・ングモハ(リバプール)

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