◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 初日(31日)◇ロイヤルポースコール(ウェールズ)◇6580yd…

「ボロボロ」と表現した3オーバー発進

◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 初日(31日)◇ロイヤルポースコール(ウェールズ)◇6580yd(パー72)

「ちょっと気合が入る試合なので、平常心でやるのが年々難しくなってます、かね」。気持ちが空回りするように、序盤から納得のいかない1打に首を振るシーンが何度もあった。「若干力が入っているのが最初から最後まで続いてしまった」と、渋野日向子にとって“全英”の舞台はいつもと違ったプレッシャーとの戦いになる。初日3バーディ、4ボギー1ダブルボギーの「75」で3オーバー発進。「ショットもパットもボロボロだったので、こういうスコアになっちゃって、すごくショックです」と表情を曇らせた。

2019年に米ツアー初優勝を遂げた大会で、佐々木裕史キャディとグータッチでティオフ。1番はグリーン手前から転がして2打目で乗せると、危なげなく2パットで沈めてパー発進としたが、2番のティショットはフィニッシュをすぐに解いてボールの行方に目を凝らした。右ラフからの2打目でグリーンをとらえたが、ファーストパットが2m前後カップを過ぎて3パットのボギーが先行。3番でもフェアウェイからの2打目が左に曲がったのを見て、悔しそうに肩を落として連続ボギーとした。

特別なプレッシャーがかかる試合

8番(パー3)、12番(パー3)はショットでチャンスを作ってバーディを奪ったが、その後が続かなかった。13番(パー5)では右ラフからの第3打が傾斜でこぼれてグリーンに乗らず、パターで打った4打目も寄せられずに4オン3パットのダブルボギー。最終18番(パー5)をバーディで締めたが、「獲れて良かったと思いますけど…」と、そこまでの悔しさを払しょくするバーディにはならなかった。

「3パットから始まっちゃったので、そこから立て直すことが難しかった」と振り返る。「1m前後が入らなくて、4回外している。治すところがたくさん」と表情を硬くした。「納得のいくショットも少ない。しっかり調整したいと思います」と巻き返しを誓った。(ウェールズ・ポースコール/谷口愛純)