◇国内男子◇リシャール・ミル チャリティトーナメント 初日(31日)◇能登カントリークラブ (石川)◇7142yd(パ…
◇国内男子◇リシャール・ミル チャリティトーナメント 初日(31日)◇能登カントリークラブ (石川)◇7142yd(パー72)◇晴れ(観衆962人)
2週前のメジャー「全英オープン」(ロイヤルポートラッシュGC)のためにいた北アイルランドと比べ、正午時点で31.6度を観測した石川県との気温差は「20度ぐらいは違う。外にいる分には問題ないけど、やっぱりゴルフ場でプレーするときついですね」。河本力は顔に汗をかきながらクラブハウスへと戻ってきた。
世界の猛者たちが集う大舞台で4日間戦い切った結果(63位)は大きな自信につながった。「3日目はテンションが上がってちょっと攻めすぎてコースに返り討ち(78)にされて。でも、最終日はしっかり(マネジメントを)徹底して68で回れたのがすごく良かった」。改めて米PGAツアーで戦っていく覚悟を決めた。
初出場の「全英」で自身初のメジャー予選通過を果たしてからの帰国初戦。セカンドステージ(12月2~5日/5会場)からの挑戦権を持つPGAツアーの予選会(Qスクール)をファイナルステージ(12月11~14日)から挑戦できるようにするために、日本ツアー賞金ランキング1位(11月25日時点)を目指していきたいところ。全英で獲得した賞金(631万3084円)は今大会終了後に加算される予定だが、全英分を除くとランク1位・生源寺龍憲との差は約4224万円差だ。
そんな目標を前に前半アウトからバーディを4つ奪ってターンすると、後半も勢いを止めることなく2打目が残り50ydの15番(410yd/パー4)から4連続バーディで締めた。9バーディ、ボギーなしで自己ベストスコアタイ「63」を出して後続に2打差をつける首位発進となった。「ずっといい状態でゴルフができている。自分のゴルフができた感じはある」と振り返った。
メジャーの時と今週では戦略は大きく違い、「今週はグリーンが軟らかいから距離が残れば縦距離が難しくなってくる。メジャーだとアイアンで止める球が必要だったけど、今週は逆に止めようとする球だと戻りすぎちゃう」。今季の平均飛距離は318.39ydで全体2位。持ち味を最大限にいかしながらも柔軟に対応していく。(石川県宝達志水町/石井操)