スイープを阻止する好投を見せた今永(C)Getty Images まさに「エース」の快投だった。 現地時間7月30日、敵…

スイープを阻止する好投を見せた今永(C)Getty Images

 まさに「エース」の快投だった。

 現地時間7月30日、敵地でのブリュワーズ戦にカブスの今永昇太が先発登板。同地区の首位争いを続けるライバルを相手に、5回(89球)を投げ、被安打5、3失点、8三振、無四球で8勝目(4敗)を挙げた。

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 背番号18は、地力を発揮した。この手に汗握る首位攻防戦で光ったのは真っすぐの質だ。3回を投げて被安打12、7失点と“火だるま”になった前回登板のホワイトソックス戦で89.1マイル(143.3キロ)だった4シームの平均球速は、90.7マイル(約145.9キロ)まで浮上。スピンレートも平均2475回転と切れ味抜群だった。実際、今季最多を更新する8奪三振のうち、5つを4シームでマークした。

 カブスも10-3と快勝して3連戦のスイープを阻止した。チームを勝利に導くエースとしての面目を躍如した今永には、球団OBも舌を巻く。地元スポーツ専門局『Marquee Sports Network』の解説を務めるクリフ・フロイド氏は「メジャー全体で見ても、イマナガのような左投手で、あのレベルのボールを投げられる選手はそういない」と絶賛。「本当に唯一無二だ」と褒めちぎった。

 また、ブリュワーズの中継局『FanDuel Sports Network』で解説を務めた元オリックスの助っ人野手でもあるヴィニー・ロッティーノ氏は「今日の彼は本当にシャープだった。彼のような投手が軌道を完璧に操ると、打者にとっては本当に厳しい勝負になる」と脱帽。敵エースを素直に称えた。

「彼が投げた全ての球種が、ほとんどコースに投げ込まれていた。ああなると厳しくなる。高めに真っすぐを、低めにスプリットとスイーパーを投げ分けて、あまりボールが甘くなったり、高めに浮きすぎることもなかった。今日の彼はかなり手強かったし、印象深い相手だった」

 難敵揃いの打線に期待された投球をやってのけた今永。中4日での投球で本領を発揮した左腕のパフォーマンスは、興味深いものとなっている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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