55校49チームが出場した第107回全国高校野球選手権愛媛大会は、第4シードの済美が投手陣の好投と粘りの打線で勝ち上が…

 55校49チームが出場した第107回全国高校野球選手権愛媛大会は、第4シードの済美が投手陣の好投と粘りの打線で勝ち上がり、7年ぶり7回目の夏の甲子園出場を決めた。各校の好投手の躍動が印象に残る大会になった。

 済美の梅原朋貴投手(3年)は5試合中4試合に登板。決勝では被安打6、与四死球4で延長十回を完投した。130キロ台後半の直球と変化球を織りまぜ、制球力もある。甲子園での活躍が楽しみだ。

 その梅原と決勝で投手戦を展開した松山商の小林甲明投手(3年)は、5試合を一人で投げ抜いた。24年ぶりの甲子園出場にあと一歩のところで涙をのんだが、気持ちの強さとスタミナは古豪を決勝まで進める原動力になった。

 宇和島東の菊沢敬飛投手(3年)は140キロ台の直球と変化球を駆使し、準々決勝で第1シードの新田を抑え、ベスト4入りに貢献した。表情を変えず、淡々と投げる姿が印象的だった。

 ベスト8の西条の宇佐美球児投手(3年)はプロ注目の左腕。準々決勝の小松戦で12奪三振と好投。その実力を垣間みせた。

 今大会は、決勝までの48試合で本塁打がゼロだったことも話題になったが、好投手が躍動した裏返しという見方もある。

 打撃では、どのチームも「頼れる四番」の存在より、一番から九番までがつながり、得点をめざすという姿勢が感じられた。(水田道雄)