◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 事前(30日)◇ロイヤルポースコール(ウェールズ)◇6580yd…

初優勝から「もう2カ月」

◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 事前(30日)◇ロイヤルポースコール(ウェールズ)◇6580yd(パー72)

良いショットが打てたと思ったら、次の日には「あれっ?」と思うような1打が出ることもある。「今は探りながら、良い感触をつかもうと探しています」とトライ&エラーを繰り返していたら、あっという間にシーズン終盤に差し掛かっていた。「もう8月に入るんですね。はやー!」。岩井千怜は、米ツアーのルーキーイヤーを戦うのに必死だった。

トライ&エラーの日々

5月「リビエラマヤオープン」で初優勝を挙げたのは「もう、去年みたいな感じ」とすっかり昔のことのよう。「勝っても毎週試合があるので、すぐに記憶が塗り替えられる」。優勝しても、自分の中では劇的に何かが変わった感覚はあまりない。毎週全力で戦っていると、一つのショットや試合結果にゆっくり浸っている暇もない。だからこそ「面白いスポーツだなって思います」と上を目指して頑張れる。

先週ショットの感触をつかんだ

初優勝後は、上位争いと予選落ちの繰り返し。週末に進めなかった前週「スコットランド女子オープン」では、初日に苦戦したショットを2日目に向けて修正。「良い感触をつかもうと、探しています」とシーズン最後のメジャーに向けて調整を進めている。

この日は畑岡奈紗と練習ラウンド

開幕前日までに1.5ラウンドしたコースは、強風と傾斜の強いグリーンに「むずっ!」と声を上げてしまうほど。「今週はオーバー(パー)でカットされるかもしれない。難しいと思いますが、とりあえず予選は通過したい」と表情を引き締めた。昨年まで2年続けて出場した全英女子はともに予選落ち。まずは4日間を戦い切りたい。

「まだあまり勝った感じはしないですが、それがあるからこその今の自分。また2勝目を目指して頑張りたい」と、厳しい1週間に向けて2カ月前の自信を掘り起こした。(ウェールズ・ポースコール/谷口愛純)