◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 事前(30日)◇ロイヤルポースコール(ウェールズ)◇6580yd…
◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 事前(30日)◇ロイヤルポースコール(ウェールズ)◇6580yd(パー72)
2度目の「全英女子」は1カ月以上の“余裕”を持って出場が決まったのに、コースの予習をするための材料が見つからない。男女を通じて、ウェールズで全英が行われるのは史上初。佐久間朱莉はひとまずGoogleマップを開いて「1番かな、2番かな」と航空写真とにらめっこしながら、コースを歩くイメージを膨らませた。
初出場の昨年は、開幕前週に世界ランク上位の資格で出場権が下りてきた。「去年は実感がないまま飛び込んで来た」と慌ただしく渡航。「出られた、ラッキー」と楽しんで4日間を回り切って60位で終えた。
国内で3勝を挙げた今年は『6月のサントリーレディス終了時点の国内女子ツアーメルセデスランキング上位3人』の資格で出場。Googleマップでの予習は「全然ダメでした(笑)」と戦略を立てる上ではあまり役に立たなかったが、クラブやコンディション調整には十分時間を割けた。
「少しスピン量を抑えて、前に飛ばせるクラブを」と、国内ツアーでも風の強い試合で3番ハイブリッドをテスト。硬い地面を想定して、ウェッジもローバウンスにしたものをバッグに入れた。「今回は少し準備する時間もあったので、また違った気持ちで臨めるかな」。今年は上位争いに絡むつもりだ。
準備を整えて月曜の夜に英国入り。火曜に18ホール、この日は9ホールを回ってチェックした。「思ったよりも、アップダウンがある」と実際に歩いたコースは画面越しよりもタフに見える。「ポットバンカーがグリーン周りに多いのと、ラフが長い所もある。難しいなという印象はあります」。警戒するポイントは多いが、「9番とか18番とか、ロングでも近くまで持っていける。そこでしっかり獲れたら面白い展開になる」と、実際に球を打ったからこそ自信も湧いた。
昨年は予選通過も「うれしい」と喜べたが、今年は予選通過が設定した目標の最低ライン。「もうちょっと、上の順位を見ても良いのかなと思います」。時間も実力も万全の状態で臨む今年は、昨年以上の結果を求めたい。(ウェールズ・ポースコール/谷口愛純)