「時は来た!ドラフト指名を待つ男たち」

石川 翔 いしかわ・しょう
青藍泰斗高
投手・右投左打・179センチ82キロ・1999年12月14日生(17歳)

 

 今年のドラフト候補高校生投手の中で、トップクラスに位置づけられる右腕。最速151キロのストレートは重量感があり、縦のスライダーやカットボールは空振りが取れるキレがある。また、50メートル走6秒0に代表されるように全身にバネがあり身体能力も高い。

 そんな石川は東京都板橋区出身。区立北野小では2年生から東板橋リトルで野球を始め、区立赤塚第一中では板橋リトルシニアでプレー。高校は栃木県・青藍泰斗高を選択。2年春から外野手兼任投手となり、春季栃木大会で2試合に先発。チームの準優勝に貢献すると、関東大会初戦の前橋育英高(群馬)戦では先発を任され146キロをマークした。

 その後は数カ月をかけて、当時シュート回転気味にあったフォームを修正しつつ、タイヤの押し引きなど足腰を鍛えるトレーニング。球質を良くするため、砂がつまった重さ3キロのボールを使って指先も鍛え、さらに食トレで体重も増量した。

 こうした練習の成果が花開いたのは3年春から。センバツ帰りの東海大市原望洋高(千葉)との練習試合では7回を投げ14三振無失点。最速148キロ。細かなケガが相次ぎ、万全の状態とは言えない中で迎えた夏の栃木大会でも、大会初登板となった2回戦の宇都宮商高戦は救援5回で10奪三振。準々決勝の石橋高戦では自己最速を更新する151キロをマークし、6回を投げて10奪三振。準決勝は強豪・作新学院高を相手に3失点で1点差敗退も8三振を奪う力投。栃木大会通算では4試合21回3分の1を投げて29奪三振。四死球も9。特に先発した準々決勝・準決勝では3個ずつのみという制球力も披露し、成長の跡を示した。

 こうして万全でない中でも高校生投手の中では図抜けた数値を叩き出した石川。天井知らずの成長曲線は、上の世界でさらなる上昇カーブを描いていく。