女子100メートル平泳ぎで4位に入った鈴木聡美(C)Getty Images シンガポールで開催中の「世界水泳」は、現地…

女子100メートル平泳ぎで4位に入った鈴木聡美(C)Getty Images
シンガポールで開催中の「世界水泳」は、現地7月29日に女子100メートル平泳ぎ決勝が行なわれ、34歳の大ベテラン鈴木聡美が4位入賞。自己ベストを0.13秒更新する1分05秒78を大舞台で叩き出し、海外メディアからも驚嘆の声が上がっている。
前半50メートルを5番手で折り返した鈴木は、後半に猛然と追い上げた。3位まで0.14秒差と、わずかにメダルに届かなかったが、堂々の自己ベスト更新だ。
21歳で挑んだ2012年のロンドン五輪では、3個のメダルを獲得し、一躍脚光を浴びた鈴木。低迷期を乗り越え、30歳を超えてから驚異の復調。今大会は競泳女子の日本代表最年長として、名を連ねている。
そんな鈴木の活躍を水泳専門メディア『swimswam』が写真付きで「34歳の鈴木聡美が自己ベストを更新」というタイトルとともに、記事を掲載。冒頭で「日本代表として年齢層の両極端を象徴する2選手が、それぞれ自己ベストを記録した」と記し、同じ日に実施された男子200メートル自由形決勝で、銅メダルを獲得した18歳の村佐達也とともに、紹介している。
同メディアは続けて、今回の自己ベストが2024年のパリ五輪選考会で記録した1分05秒91の更新だとして、「ベテランのスター」と表現。「スズキは衰える兆候を見せていないため、7月31日から始まる長距離種目で、エースから何か特別なものが生まれる可能性に期待が高まる」と伝えている。
出身地の福岡で開催された前回大会では、100メートルで14年ぶりにキャリアハイを更新。世界水泳で初めて決勝レースを泳ぎ、8位入賞を果たした。パリ五輪では100メートル12位、200メートル4位。今大会は50、200メートルにも出場予定で、31日に200メートル予選、8月2日に50メートル予選を控えている。
自身5度目の世界水泳。悲願のメダル獲得へ、さらなる期待が集まる100メートルの力泳だった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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