大谷は次回登板で4イニングの投球を予定しているようだ(C)Getty Images ドジャースがついに先発投手6人制ロー…

大谷は次回登板で4イニングの投球を予定しているようだ(C)Getty Images

 ドジャースがついに先発投手6人制ローテーションへ移行する。「オープナー」として短いイニングの登板に限定されていた大谷翔平の登板イニングが伸び、左肩炎症で負傷者リスト入りしていたブレーク・スネルの8月頭の戦列復帰が決定的に。故障者続きだった先発投手陣に計算が立つようになり、デーブ・ロバーツ監督が決断した。

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 MLB公式サイトは「これまではオオタニの登板日には第2先発投手が必要だった。だが、ロバーツ監督は次回登板では第2先発投手は必要ないと明かした。スネルが復帰すれば実際の先発投手6人制ローテーションを採用できるだろう」と伝えた。

 大谷の次回登板予定は現地時間7月30日のレッズ戦。同サイトによれば4イニングを予定されている。これまでは1イニングの登板から始まり、1イニングを2度、2イニングを2度、3イニングを2度と、徐々に、慎重に登板イニングを伸ばしてきた。その際にはエメット・シーハンやダスティン・メイら、先発投手が2番手として待機して長いイニングを投げる「ピギーバック」として準備してきたが、もうそうした「タンデム(2人乗り)」体制を取る必要はないという。

 加えてスネルは傘下マイナーでのリハビリ登板をこなし、現地時間8月1日か2日の古巣レイズ戦で復帰する方向性が固まった。

 7月に戦列復帰したタイラー・グラスノーに加えて、28日のレッズ戦で7回1失点の好投で9勝目を挙げた山本由伸、大谷、スネル、クレイトン・カーショーと5枚目までは実績十分の投手で固まる。

 6番手は前記したシーハンとメイの争いになる。今オフにFAとなるメイには、トレード移籍の可能性がつきまとっている。加えてすでにキャリアハイの投球回数に達しており、トレード期限を過ぎて残留したとしても、救援でイニング管理される可能性はある。

 またドジャースは8月中にも、右肩のインピンジメント症候群で離脱している佐々木朗希を復帰させる可能性がある。右腕が戻れば、先発の一角で起用されることが濃厚。MLB公式サイトは「6人目の先発枠を巡って、新たな競争が生まれる可能性がある」と指摘した。

 一方で右肘の違和感で負傷者リスト入りしたトニー・ゴンソリンについては、まだ投球を再開しておらず、「同様のことを言うことはできない」と復帰に向けては不透明な状況が続いているようだ。

 大谷の加入時から、将来的な先発投手6人制導入が理想論として語られてきたドジャース。二刀流の投手復帰プランが前進し、多くの故障者たちが帰ってきたことで、いよいよメジャーでは前例の少ない豪華ローテーションが現実的となってきた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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