大谷が死球騒動の裏で見せていた紳士的な対応が絶賛されている(C)Getty Images ドジャース・大谷翔平をめぐって…

大谷が死球騒動の裏で見せていた紳士的な対応が絶賛されている(C)Getty Images

 ドジャース・大谷翔平をめぐっての前半戦のトピックスの中ではパドレスとの死球騒動も大きく注目を集めた。

 現地6月16日からの4連戦の中ではともに相手主軸に対しての厳しい攻めが横行。その矛先は大谷にも向かった。

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 特に大きく注目を集めたのは、阪神でも守護神を務めたロベルト・スアレスからの死球だった。

 現地6月19日の9回2死三塁の場面、3ボールからスアレスが投じた約161キロの剛速球が右肩付近に直撃。ベテランのクレイトン・カーショーらチームメートが血気盛んに今にもグラウンドに飛び出しそうだったが、大谷は左手を挙げて毅然とした対応で"出てこなくていい!"とチームメートを制したシーンも大きく話題を集めた。

 伏線としてはこの試合、9回表にパドレス主砲、フェルナンド・タティスJr.が手首付近に死球を受けるなど、荒れた試合模様となっていた。この時点で警告試合が告げられていたため、スアレスは退場処分を受けたが、その間に大谷はパドレス一塁手ルイス・アラエスと談笑、またベンチで戦況を見守っていたエンゼルス時代の同僚、ホセ・イグレシアスの元へ笑顔で歩み寄ったことも目撃されていた。

 このシーンについて7月28日に放送された「クローズアップ現代 二刀流復活! 大谷翔平 "進化と真価"」(NHK)の中では当事者の発言を取り上げている。

同番組では再び二刀流の道を歩む大谷の姿や同僚らの証言も紹介。その中で6月のパドレス戦の死球騒動もクローズアップされた。

 一塁を守ったアラエスが「ショウヘイが『もうデッドボールはやめよう』って言ってきました。それに私は『そうだよね。もういいよね』と返しました」と明かした。

 さらに元同僚のイグレシアスも「前からショウヘイに『サイン入りバットをくれよ』って言ってたんだけど、『サイン入りのバットはなし。プラスチックバットを送るよ』って」と、大谷からのユーモアあふれる返答があったとした。

 驚くべきはどんな状態にあっても冷静さを崩さず、戦況を見守る姿勢だろう。野球を愛し、常に真摯に取り組むことで、勝利に結びつけるという強い意思も感じさせる。

 番組が放送されるとファンの間からも「まさに神対応」「見てて、涙が出ました」「人間性もとんでもなく素晴らしい」「報復死球がなくなることを願います」と反響が拡がっている。

 すでにナ・リーグトップの38本塁打をマーク、二刀流としても存在感を示し、自身4度目のMVPも有力視される中、様々なシーンで感動を届ける背番号17の勇姿に引き続き、注目が集まっていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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