全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は29日、新たにテニス、ボクシング、バレーボール男子、ソフトテニス女子、サ…
全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は29日、新たにテニス、ボクシング、バレーボール男子、ソフトテニス女子、サッカー女子が始まり、9競技が6県で行われた。レスリング女子62キロ級で帯広北の野口紗英選手が優勝した。
決勝戦は母親の誕生日と重なった。個人62キロ級で優勝を決めると、観客席の母へまっすぐ思いを届けた。「お母さん、誕生日おめでとう!」
終始、主導権を握った。鋭いタックルで相手の背後を取り、場外へ押し出す。得点を重ねて圧勝した。試合前は吐きそうなほど緊張していたが、お祝いの言葉を言おうと気持ちを奮い立たせ、マットに上がった。
幼い頃、兄と一緒に始めたレスリング。小学生の時、母はアドバイスをくれたが、煩わしく思い、「レスリングの話をしないで」と突き放した。練習漬けで、クタクタになって帰宅する日々。家族との会話も少なかったが、母は黙って見守り続けた。
観客席で母は目に涙を浮かべ、満面の笑みで応えた。「これがプレゼントになったかな」。少し照れくさそうに話した。大学でも競技を続けようと思っている。「これからも頑張ることで、感謝の気持ちを伝えていきたい」(豊島瞬)