高校総体のバレーボールは29日、松江市で男子の予選グループ戦と敗者復活戦が行われ、昨年の総体4強で今大会第3シードの鎮…

 高校総体のバレーボールは29日、松江市で男子の予選グループ戦と敗者復活戦が行われ、昨年の総体4強で今大会第3シードの鎮西(熊本)が順調に決勝トーナメント進出を決めた。慶応(神奈川)との予選グループ戦で、第1セットは相手を圧倒し、第2セットは粘られながらも25―21で振り切った。

 「セッターが甘かったし、ミスも出た」。80歳の名将、畑野久雄監督は、やや渋い表情だった。セッターで主将の福田空(3年)を故障で欠き、木永 青空(2年)が代役を務めているが、本来の攻撃のリズムを引き出せてはいなかった。

 それでも危なげなく快勝発進できたのは、岩下 将大 (3年)が勝負所でスパイクを決め続けたからだ。「福田は悔しいだろうが、責任を感じさせないようにしたい。セッターが変わっても、アタッカーとして決定率を維持する」と岩下。身長1メートル88のエースが何とも頼もしい。