第107回全国高校野球選手権新潟大会(朝日新聞社、県高野連主催)は、中越が左腕・雨木天空(そら)(3年)ら投手層の厚さ…

 第107回全国高校野球選手権新潟大会(朝日新聞社、県高野連主催)は、中越が左腕・雨木天空(そら)(3年)ら投手層の厚さと勝負強い打撃で7年ぶり12回目の優勝を決めた。決勝で接戦を演じた新潟産大付や、準決勝で中越にあと一歩まで迫った関根学園、その関根学園と延長十一回タイブレークにもつれこんだ糸魚川など、好投手を擁するチームの戦いぶりが光った。

 中越はエース雨木とともに看板を背負う、最速140キロ超の石山愛輝(よしき)(3年)が4回戦で12奪三振の力投を見せた。決勝では、先発の石山から継投した左腕の遠藤快斗(3年)が好投し、雨木が締めた。打線は新潟産大付のエース小平乃希(ないき)(3年)に5安打に抑えられたが、連続内野安打と四球などで同点に追いつくしたたかさも見せた。

 今年もノーシードから勝ち上がった前年優勝の新潟産大付は、小平が全6試合を投げきった。打撃でも計7打点と奮闘。「小平を甲子園に」という思いでチームが結束したという。

 初戦(2回戦)の関根学園と糸魚川の対戦は、今大会屈指とも言われる熱戦となった。公立の糸魚川は速球派エース山岸宥稀(3年)が被安打6、無四死球と強力打線に立ち塞がった。関根学園のエース鈴木興丞(こうすけ)(3年)も14安打を打たれながら184球を投げ抜き、チームに薄氷の勝利を呼び込んだ。

 このほか、新潟産大付から三振10個を奪った新発田農の遠山剣臣(けんしん)(3年)や、一昨年の優勝校・東京学館新潟を相手に完投し、満塁本塁打と三塁打を放った村上桜ケ丘の渡辺勇陽(ゆうひ)(3年)ら投手の躍動する姿が印象に残った。

 部員不足で単独出場を断念する学校が増える中、昨秋と今春は連合チームで出場した加茂が、新入部員を集めるなどして単独出場を実現し、1勝を挙げたことも話題となった。(井上潜)