第107回全国高校野球選手権茨城大会(朝日新聞社、茨城県高野連主催)を制し、3年ぶり2回目の夏の甲子園出場を決めた明秀…

 第107回全国高校野球選手権茨城大会(朝日新聞社、茨城県高野連主催)を制し、3年ぶり2回目の夏の甲子園出場を決めた明秀日立の優勝報告会が28日、茨城県日立市の同校で開かれた。

 この日は夏休みだったが、全校生徒の3分の2ちかい500人ほどが集まった。能戸輝夢(きらむ)主将(3年)は、試合ごとに同級生らが球場に駆けつけたことに感謝し、「大きな応援はプレーしている選手にとって心の支えになったし、すごく勇気をもらった」と振り返った。

 生徒会を代表して、瀬谷真琴さん(2年)が「全員で戦う皆さんの姿に心を打たれた」と激励。選手たちは応援団からのエールも受けた。

 金沢成奉(せいほう)監督は「夏の甲子園は簡単には行けないなと改めて感じた。選手を信じるしかできなかったが、何とか運を使って取ることができた」と述べた。

 選手は31日に甲子園へ出発する予定。全国選手権は8月5日に開幕する。(羽賀和紀)

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 明秀学園日立高(明秀日立)は現在の日立市幸町で1925(大正14)年に誕生した「助川裁縫女学院」が前身だ。女性の自立を目指した県内初の実業学校として歩み出した。太平洋戦争中に校舎が焼失したが、46年、移転先の日立市神峰町で授業を再開。48年に「日立女子高」として再出発した。96年に男女共学が導入され、2000年に現校名に変更した。全日制と通信制の課程が設置されている。

 同校は「スポーツで地域を盛り上げよう」と女子高時代からスポーツが盛んな学校として有名。女子ゴルフ部は全国レベルの強豪で小滝水音らのプロ選手が輩出している。男子サッカー部は23年のインターハイで全国制覇を果たした。

 野球部は共学化と同時に誕生。約90人の部員は競技施設が整う高萩市石滝の高萩キャンパスで寮生活などをしながら、練習を重ねている。12年に青森の強豪・光星学院(現・八戸学院光星)を率いた金沢成奉氏を監督に招き、甲子園の出場回数は春夏あわせて4回目となる。卒業生に細川成也(中日)、増田陸(巨人)がいる。

 開校から100年の節目に甲子園出場を決めた。

 塙定之校長は「100周年で盛り上がっていこうという中で結果を残してくれて非常にうれしく思っている」と喜ぶ。

 日立市の小川春樹市長は「甲子園の舞台でも熱き闘志と結束力で『明秀日立旋風』を巻き起こし、深紅の大優勝旗を持ち帰ってきてほしい」とのコメントを発表した。(羽賀和紀)