第107回全国高校野球選手権宮城大会は28日、楽天モバイルパーク宮城で決勝があり、仙台育英が10―0で東北学院榴ケ岡を…

 第107回全国高校野球選手権宮城大会は28日、楽天モバイルパーク宮城で決勝があり、仙台育英が10―0で東北学院榴ケ岡を破って優勝を果たし、2年ぶり31回目の夏の甲子園出場を決めた。全国選手権大会は8月5日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。開幕試合を決めるオンライン抽選会は1日、その他の組み合わせ抽選会は3日にある。

 決勝後、閉会式があり、優勝した仙台育英に優勝旗、両校に盾とメダルが渡された。今大会の優秀選手には、仙台育英の吉川陽大、東北学院榴ケ岡の佐々木健斗、東陵の赤間朔、仙台一の藤田拓実=いずれも3年=の各選手が選ばれ、記念の写真パネルなどが贈られた。(岸めぐみ)

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 仙台育英・佐々木義恭主将 最後まで何があるかわからないという気持ちで九回表も声を出し続けた。優勝が決まり、安心した。甲子園では、走塁や守備のカバーなど、細部にこだわった自分たちの良さを出し、1点を守り勝つ戦いをしたい。

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 仙台育英・須江航監督 全国制覇して以降、各校の「打倒仙台育英」をより強く感じている。点差は開いても、実力差はなく、跳ね返すのは簡単ではなかった。眠っている力は、まだあるチーム。自然体で先を見ず、とにかく一戦ずつ戦う。

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 東北学院榴ケ岡・佐々木大翼主将 悔しいの一言。投手戦を制し、好機で一本が出るチームをめざし、特に試合の時の一体感と底力がすごくて最高のチームだった。本当に充実した3年間。みんなに今までで一番の「ありがとう」を伝えたい。

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 東北学院榴ケ岡・佐々木貴紀監督 相手も甲子園に懸ける思いが強く、壁は高くて厚かった。うちの子たちは良い意味で欲がなく、先を見ない戦いぶりで成長した姿が見れた。決勝まで連れて来てくれた彼らの今後を全力で応援する。

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 朝日新聞社は28日、仙台育英が優勝したことを伝える号外を発行した。JR仙台駅西口付近では約1千部を配った。

 仙台市内に単身赴任中の会社員川内野肇さん(53)は号外を受け取り「トランプ関税や今の政治の状況、暗いニュースが多い中、気持ちが明るくなった」と話した。甲子園球場がある兵庫県西宮市に自宅があるという。「よく甲子園に出る仙台育英は遠い東北の中でも身近に感じる学校。悔いのないように頑張ってほしい」とエールを送った。(阿部育子)