■智弁和歌山前監督 高嶋仁の目 (28日、第107回全国高校野球選手権和歌山大会決勝 智弁和歌山2―0星林) 決勝は今大…
■智弁和歌山前監督 高嶋仁の目
(28日、第107回全国高校野球選手権和歌山大会決勝 智弁和歌山2―0星林)
決勝は今大会を通じて、最も好ゲームだったと思います。引き締まった投手戦で、好機に1本が出るか出ないかで勝敗が分かれました。
智弁和歌山の宮口龍斗投手(3年)は、終始145キロ前後の直球で勝負する一方で、変化球をうまく使い、低めもしっかりコントロールされていました。星林の則藤瑞起投手(3年)も力で押すだけでなく緩急をつけて、コースを投げ分けていました。ただ、少しボールが高かったのが長打につながったと思います。
智弁和歌山の三回の2得点に結びついた大谷魁亜選手(3年)の三塁打はミートに徹して右方向に打ち返していました。引っ張らずセンターから逆方向を狙う打撃は甲子園で戦う上で欠かせません。
智弁和歌山は今大会、守備も安定していて、ヒット性の当たりをアウトにしていました。危なげなく勝ち進んできましたが、決勝が接戦だったことで緊張感をもって甲子園に臨めるでしょう。2年前の和歌山大会での初戦敗退が良い薬になって、強いチームが完成したと思います。
好ゲームが多かった今大会ですが、基本的な守備をもっと鍛えてほしいと思いました。送球ミスが目立ちましたし、ゴロの処理もあと一歩前にでて捕球してほしい場面がありました。打撃も強引に振りにいくケースが見受けられました。振り回さずに低い打球を心がけるのが基本です。昨春から反発力を抑えた新基準のバットに完全移行され、本塁打も減っていますがポイントさえ捉えたら長打もでます。技術の向上につなげてほしいと思います。
大会を通じて、1、2年生の好投手を見ることができました。市和歌山の丹羽涼介投手(2年)や耐久の野崎健友投手(2年)、投打で活躍した那賀の北村尚大投手(2年)、日高の2年生投手2人や田辺の1年生投手2人も今後がとても楽しみです。もっと細かいコントロールをつけると大きく成長するでしょう。指導者の方々は丁寧に育てていってほしいと思います。(勝部真一)