2025年夏の第107回全国高校野球選手権愛媛大会は29日、決勝が行われる。頂上決戦に臨むのは、夏26度甲子園出場、5回…

2025年夏の第107回全国高校野球選手権愛媛大会は29日、決勝が行われる。頂上決戦に臨むのは、夏26度甲子園出場、5回の優勝を誇る「超伝統校」の松山商と、7年ぶりの夏甲子園をかける済美。この夏、愛媛のラストゲームにはふさわしいカードといえる。

 松山商は前回甲子園に出場したのが2001年。その時以来の決勝進出にもなった。1996年、「奇跡のバックホーム」での優勝で伝統校の復活と話題となったが、もう約四半世紀も夏の甲子園から遠ざかっている。これまで春や秋では県内の優勝はあったが、夏に勝てなかった悔しさをこの夏にぶつけるつもりだ。

 2018年を最後に夏甲子園に出場できていない済美も、それ以降、春夏秋で県内で優勝したのは2019年秋の1回だけ。2022年秋は今治西に決勝で敗れ、昨年春は松山商に決勝で敗れている。済美にとって、この夏の決戦は、伝統校へのリベンジの場でもある。

 29日10時からプレーボール。同じ時間で始まる西東京、徳島大会の試合進行によっては、代表49校目のラストの名乗りになる可能性があるだけに、ドラマチックな展開にちょっとだけ期待してしまう。