高校総体は28日、陸上女子800メートルのタイム決勝が行われ、3組に出場した久保凛(大阪・東大阪大敬愛3年)は序盤から…
高校総体は28日、陸上女子800メートルのタイム決勝が行われ、3組に出場した久保凛(大阪・東大阪大敬愛3年)は序盤から独走し、2分2秒34で大会3連覇を達成した。疲労や左膝付近の痛みを抱え、自身が持つ1分59秒52の日本記録には及ばなかったが、「(3連覇の)目標を達成できてよかった」と笑顔を見せた。
26日の1500メートルで3位に入り、800メートルに向けて「自己ベストを出し、標準(世界選手権の参加標準記録の1分59秒00)を切りたい」と語っていた。ただ、27日の800メートル予選を走り、記録を出すことは厳しいと思ったという。記録が出る時のバロメーターである「400~600メートルあたりでの余裕」が感じられなかったからだ。
この日のレースも「ラスト200メートルの時点で(体が)動かなかった」と後半に伸びを欠いた。3連覇を成し遂げた喜びの一方で、「自分の弱さもある。もっと強くなりたい」と気を引き締めた。
「高校年代で一番大きな大会で、たくさんの応援の中で走れる」というインターハイ。「終わるのはさみしい」と心境を吐露し、チームへの思いを聞かれた際には声を詰まらせた。9月には世界選手権東京大会が開かれる。開催国枠エントリー設定記録はクリアしており、「出場できれば、世界と勝負して1本でも多く走りたい」。青春の祭典を駆け抜け、次の目標に向かう。