(27日、第107回全国高校野球選手権愛知大会 決勝 豊橋中央6―5東邦) 鍛えられた走塁がチームを優勝に導いた。 延…

 (27日、第107回全国高校野球選手権愛知大会 決勝 豊橋中央6―5東邦)

 鍛えられた走塁がチームを優勝に導いた。

 延長タイブレークの十一回表2死二、三塁。相手投手が二塁に牽制球を投げた。豊橋中央の三塁走者・砂田隆晴主将(3年)は、それを見て本塁へ突入した。二塁からの送球をかいくぐり、滑り込みセーフ。貴重な追加点を挙げた。

 入念に準備された重盗だった。練習試合の時から、2死からのサインプレーを練習してきたという。「アウトになるのは怖くなかった。大きな1点になった」

 この回の始めに萩本将光監督が選手らにかけた「絶対に躊躇(ちゅうちょ)したらいかんぞ」という言葉で、チームは攻めの姿勢になっていた。力投する高橋大喜地投手(3年)への「援護点」を取り、喜びをかみしめた。

 「甲子園でも、いつも通り、全力でポジティブな『豊橋中央の野球』をできるように頑張ります」(堀内未希)