(27日、第107回全国高校野球選手権愛知大会 決勝 豊橋中央6―5東邦=延長11回タイブレーク) 1点をリードされて…

 (27日、第107回全国高校野球選手権愛知大会 決勝 豊橋中央6―5東邦=延長11回タイブレーク)

 1点をリードされて迎えた五回表2死二塁、東邦のエース久田泰心投手(3年)のスライダーが捉えらえた。適時二塁打とされ、さらに1点を奪われた。「序盤から久田が強気の投球で抑えてくれたのに、力を引き出せなかった」。捕手の中山達椰選手(3年)は試合後、声を震わせた。

 中山選手と久田投手は昨年秋からバッテリーを組む。秋の県大会の地区予選で敗退して以降、「投手に信頼される捕手」をめざし、普段から久田投手の性格を観察して、声かけの仕方などを考えてきた。

 しかし、昨年に続いて甲子園への道は目前で絶たれた。「この夏は信頼してもらえるようになったのに」と何度も悔しさをにじませた。

 大学でも野球を続ける予定だ。「久田とお互いにがんばっていきたい」と今後の活躍を誓った。(鎌形祐花)