(27日、第107回全国高校野球選手権長崎大会決勝 創成館4―3九州文化学園=延長十一回タイブレーク) 九州文化学園に九…

(27日、第107回全国高校野球選手権長崎大会決勝 創成館4―3九州文化学園=延長十一回タイブレーク)

 九州文化学園に九回裏に同点に追いつかれ、もつれ込んだ十一回表タイブレーク。1死一、二塁で打席に立った創成館の島田憲汰選手(3年)は、「自分が頑張って何とかしないと」と、自身に言い聞かせた。試合開始から3時間以上がすぎ、チームには疲れが見えていた。

 ベンチから出されたサインは「エンドラン」。九州文化学園3人目の山下大翔投手(2年)の直球に、思い切ってバットを振った。打球は右前に飛び、二塁走者の森下翔太投手(3年)が生還。勝ち越しの1点が入り、決勝点となった。

 大会が始まってから、気持ちを落ち着かせようと、毎晩寝る前の座禅を始めた。寮のベッドの上で10分間、何も考えずに気持ちを整理する。

 打撃が好調となり、当初は6番だった打順が、準決勝からは2番になっていた。この日の試合で九回裏に相手に同点に追いつかれても、「まだ次の回がある」と、冷静でいられた。

 決勝前夜、福岡県に住む父・吉昭さん(51)から電話で「いつも通り、やれることをやれ。楽しんでこい」と激励された。吉昭さんも高校球児だった。島田選手は「父を甲子園に連れて行く」と決めていた。

 試合終了後、外で待っていた吉昭さんと、手を握り合った。甲子園では「一戦必勝でがんばっていく」という。(菅野みゆき)