◇米国女子◇ISPS Handa スコットランド女子オープン 最終日(27日)◇ダンドナルドリンクス (スコットランド…

「0.3歩」前進した渋野日向子

◇米国女子◇ISPS Handa スコットランド女子オープン 最終日(27日)◇ダンドナルドリンクス (スコットランド)◇6538yd(パー72)

5試合ぶりに週末を戦い、次週メジャー「AIG女子オープン(全英女子)」(ウェールズ/ロイヤルポースコール)に向けて前進した手ごたえはある。渋野日向子は最終日を3バーディ、1ボギー1ダブルボギー「72」で終えて、通算1オーバー50位でフィニッシュ。伸ばせなかった週末に悔いは残ったが、「ここに来る時ほど、不安ではないかもしれない」とショットを立て直して4日間を終えた。

初日のショットの感触が戻って来た

10番スタートの前半は、「ショットは本当に良かったほう。パットが入ってくれたら」と惜しいバーディパットが続き、タップインパーが何度もあった。「打ち切りたかった」とショートするパッティングが続いたが、ショットでチャンスを作ってバーディを待つ展開。18番(パー5)ではドライバーショットをしっかりフェアウェイに置くと、池越えの第2打をグリーン手前に着弾させるナイスショットでこの日2つ目のバーディを奪った。

後半はグリーン上のミスが響いて苦戦。「やっと(パッティングを)打てた6番(パー3)で3パットしちゃったので、結構ショックでした」とボギー。7番もバンカーにつかまるなどして3オン3パットのダブルボギーで後退したが、最終9番は「良いショットでした」と第2打をピン上3mに乗せて、下りのパットを決め切りバーディ締め。スコアを戻して4日間を締めくくった。

ショットは好調

「3日目、4日目で伸ばせずもったいなかった」と振り返ったが、この日のフェアウェイキープ率78.57%(11/14)は4日間のベスト。パーオン率77.77%(14/18)は「69」で回った初日に並ぶ数字になった。「ショットに関しては、持ち球のドローが出る回数が増えていたので、(2週前の)エビアンに比べたら、『見ていられるな』っていうボールが多かった」と振り返った。

次週は19年に優勝した思い出の大会

直近の4試合連続での予選落ちから比べると、「0.3歩くらい。平均点まではいっていないけど、めっちゃマシです」と少し進んだ感触はある。次週は2019年に優勝した「AIG女子オープン(全英女子)」に出場する。「AIGのスポンサーもしてもらっている大会ですし。2年連続で(予選)落ちているので、頑張ります」と、前向きな材料を持ってウェールズに向かう。(スコットランド・アーバイン/谷口愛純)