ベルギーGP決勝で上位進出なるか。角田のパフォーマンスに注目だ(C)Getty Images レッドブルで苦戦が続く角田…

ベルギーGP決勝で上位進出なるか。角田のパフォーマンスに注目だ(C)Getty Images
レッドブルで苦戦が続く角田裕毅にとってはチーム代表交代が追い風になった。現地時間7月26日に行われたF1第13戦ベルギーGPの予選でローラン・メキース新代表の英断で角田のマシンにエースのマックス・フェルタッペンと同じ最新のフロアが搭載され、7番グリッドをつかんだ。
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メキース代表は「予選の直前に彼のマシンにアップデートを施した。これまで(施さなかったのは)はパーツの数量において常に限界を来すから。しかし、そのリスクを冒して彼のクルマをアップグレードさせた。全員の努力は報われ、間違いなく彼のパフォーマンスを高いレベルに押し上げることができた」。前戦イギリスGPを最後にチーム旗揚げ当初からチーム代表を務めてきたクリスチャン・ホーナー氏が解任され、角田の古巣でもあるレーシングブルズの代表だったメキース氏がスライドでレッドブルの新代表に就任した。
角田は5月の第7戦エミリアロマーニャGPの予選で大クラッシュし、せっかく投入した新フロアを全損させてしまい、ここまで古い仕様に戻して戦ってきた。予備パーツを十分に生産できず、万が一に備えてフェルスタッペンのマシン用に最優先で確保されてきた。
ベルギーGPでは土曜日に短距離レースのスプリントが実施されたが、古い仕様のマシンだった角田はスプリント予選で12番手と振るわず、スプリントも11位と苦しんだ。その原因がマシンのアップデートの違いと判断したとみたようで、メキース代表の鶴の一声で角田のマシンにも最新のフロアが移植された。
角田も予選後に「間違いなく昔の思い出を蘇らせる良い瞬間を過ごした」と表現した。レーシングブルズ時代のメキース代表のことを「Q3に進出するたびにピットウォールから僕を見てスマイルを浮かべ、満足していると示してくれた。同じことが今日、起こった。彼は僕に微笑み、グッドジョブだと示してくれた」と謝意を表した。角田はエミリアロマーニャGPで10位入賞を果たしたのを最後に5戦連続でシングルフィニッシュを逃し、ノーポイントが続いている。ベルギーGP決勝で上位フィニッシュを決め、存在感を示したい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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