剛腕クロシェ自慢の速球を粉砕した大谷(C)Getty Images 剛腕の速球を完璧に打ち砕いた。 現地時間7月26日、…

剛腕クロシェ自慢の速球を粉砕した大谷(C)Getty Images

 剛腕の速球を完璧に打ち砕いた。

 現地時間7月26日、大谷翔平(ドジャース)は、敵地でのレッドソックス戦に「1番・DH」で先発出場。相手先発左腕ゲリット・クロシェとの注目を集めた対決で、中越えの38号ソロを放って見せた。

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 最大の見せ場は初回にいきなりやってきた。最速101.5マイル(約163.3キロ)を投げ込む剛腕クロシェと対峙した大谷は、カウント1-1から真ん中に甘く入った97.1マイル(約156.6キロ)の4シームを強振。お手本通りにセンターへと弾き返された打球はみるみるうちに飛距離を伸ばし、今季10本目の先頭打者アーチとなった。

 圧巻のパワーで敵地を騒然とさせた。惜しくもチームは2-4と逆転負けを喫し、直近7戦で4敗目と負け越しているが、二刀流スターの状態は上り調子だ。

 同期間中の大谷は、打率.276、6本塁打、11打点、8得点、長打率.879、OPS1.071と軒並みハイアベレージを叩き出し、本塁打率50%という異次元とも言える数値も記録。この間に3回の短イニングながら1度の先発登板をこなしている点は、彼の偉才ぶりを物語る。

 シーズン59本塁打ペースに乗せ、疲れ知らずで異能ぶりを発揮する大谷の驚愕弾には、地元識者も舌を巻く。米スポーツ専門局『FOX Sports』の中継で解説を務めたジョン・スモルツ氏は「ああいうホームランを打たれた先発ピッチャーにとって、外野手が呆然と打球を見送る姿は、『あぁやばい』となるんだ」と指摘。クロシェの心情を慮った上で、「この球場であそこまで飛ばせるバッターは早々いるもんじゃない」と“打者・大谷”の稀有さを称えた。

 文字通り規格外の活躍で孤軍奮闘する大谷。その存在感は増すばかりだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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