◇国内女子◇大東建託・いい部屋ネットレディス 最終日(27日)◇ザ・クイーンズヒルGC (福岡)◇6503yd(パー7…

西村優菜は8月に主戦場の米ツアーに戻る

◇国内女子◇大東建託・いい部屋ネットレディス 最終日(27日)◇ザ・クイーンズヒルGC (福岡)◇6503yd(パー72)◇晴れ(3516人)

西村優菜は「自分をほめること」が不得手だという。約4カ月ぶりに出場した国内ツアーではその課題に正面から向き合った。主戦場である米ツアーの欧州シリーズ3試合の出場がかなわず、突然の“オフ”に日本でプレー。4日間72ホールを通して、一打一打への丁寧な評価と反省というプロセスに集中した。

連日の炎天下で、カットライン上で進んだ週末は2日間とも“裏街道”。インスタートで多くのギャラリーを引き連れ、最終日は「70」で回った。前半で3バーディを奪い、後半インは3番で打ち上げのセカンドショットをピン左奥1.5mにつけ、1Wで1オンさせた5番で5つ目のバーディを奪った。

続く6番(パー5)で叩いた痛恨のダブルボギー。ラフからの2打目で「少しひっかかって」グリーン左手前のOBゾーンに打ち込んだミスも、「もうちょっとセーフティに行けたら…とは思うんですけど、半分しょうがない部分はある」と受け止める。「私は(自分の)過程をほめてあげることが苦手。今週は良いショットを打った時は、ちゃんとほめてあげることを続けた。悪かったら悪かったで『今はどうなっていた』と(中島敏雅コーチと)話をした」

国内ツアーは今季2試合目だった

目の前の結果を気にすることなく、内容ばかりに目を向けてプレーするのは「好きじゃない」。だから「それをテーマにやったのは、すごく新鮮だったところもあった。最後まで集中してできたのかなと思います」と、ラウンドの最中につくる笑顔は自分自身に向けていた。

今季2回目の日本ツアーは通算5アンダーの46位に終わった。米ツアーの年間ポイントレース(ロード・トゥ・CMEグローブ)は現在142位。来季の出場権確保への戦いを8月14日(木)開幕の「ザ・スタンダード ポートランドクラシック」(オレゴン州コロンビア・エッジウォーターCC)で再開させる。

「ティショットに関しては決勝ラウンド2日間はほとんどミスなく打てた。セカンドに関しても、まだまだな部分がありますけど、(日本に)帰ってきた時よりは良くなっている気がする。ちょっと自信を持てるかなと思います」。母国でたくさんのファンが温かく見守ってくれていることも、一時帰国して実感できたはずだ。(福岡県糸島市/桂川洋一)