23年に井上と向き合って敗れていたタパレス(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext 陣営が「群…

23年に井上と向き合って敗れていたタパレス(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext
陣営が「群を抜いて最強」と位置付ける挑戦者との大一番に向け、緊張感のある猛練習が続いている。来る9月14日にWBA世界スーパーバンタム級暫定王者・ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)を迎え撃つ世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)だ。
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今年5月に米ラスベガスで戦ったラモン・カルデナス(米国)のトレーナーであるジョエル・ディアス氏も陣営に控えるアフマダリエフが「打倒・井上」に向けた研究を重ねてくるのは必至。それだけに「戦い方も計画的に立てなきゃいけない」と覚悟を固める井上も、これまで以上の厳しい調整を己に課す必要があった。
だからこそ、かつてのライバルを招き入れた。今月24日には、横浜市内のジムで、前WBA&IBF世界スーパーバンタム級統一王者マーロン・タパレス(フィリピン)とのスパーリングを開始。大橋ジムも「これから1か月、タパレスと帝拳の選手にもお願いしてスパーリングを行っていきます」と報告した。
タパレスは2023年12月の4団体統一戦で井上に10回KOで敗戦。今は再起に向けたキャリアを重ねている真っただ中にある。一方でアフマダリエフにキャリア唯一の黒星をつけている経歴もあるため、「警戒心を高めにトレーニングを積んでいきたい」と求める“モンスター”の呼びかけたに応じた形となった。
無論、タパレス側にとっても「世界最強」と目される王者との手合わせは、貴重な場となる。母国紙『Daily Tribune』の取材に応じたマネージャーを務めるJC・マナンキル氏は「何歳になろうと学び続けることはできる」と力説。今回の井上とのスパーリングに協力した理由を明かしている。
「我々の英雄であるマニー・パッキャオを見れば、学び年齢が関係ないことはわかるはずだ。マーロンはイノウエとのスパーリングが自分にとって良い学びの経験だと語っている。今回もイノウエからいくつかのテクニックを学んでいる」
アフマダリエフと激闘を繰り広げた心強い“戦友“の支えは、どう作用するか。約1か月後に大一番が迫る中、とにかく万全を期する井上への関心は世界規模となっている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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