(26日、第107回全国高校野球選手権高知大会決勝 高知中央3―2明徳義塾) 「投げられるか?」。試合前ノックの後、高…
(26日、第107回全国高校野球選手権高知大会決勝 高知中央3―2明徳義塾)
「投げられるか?」。試合前ノックの後、高知中央の背番号10、堅田徠可(くうが)は山野司監督から呼ばれた。先発予定だったエース松浦伸広が、投球練習でひじの違和感を訴えたからだ。今大会、堅田の登板は1イニングだけ。「やっときた。やってやる」
2年生の右腕は自慢の直球で昨夏の高知王者に立ち向かった。制球が多少荒れても気にせず腕を振る。八回2死満塁のピンチでは、試合前の自己最速を8キロも更新する151キロ。直球で切り抜けた。
142球で2失点完投し、マウンドでほえた。「投げるたびにアドレナリンが出て、たかぶった。甲子園では自己ベストを更新したい」(室田賢)